たそがれ

X-T5 2024-12-14 13:05:35 f/8 1/110sec ISO-125 127.1mm Horizontal (normal)
X-T5 2024-12-14 13:05:35 f/8 1/110sec ISO-125 127.1mm Horizontal (normal)

寒くなって、さて花がない。花マクロな人たちの悩ましい季節がやってきました。ぶっちゃけ、困ってますw

山茶花、は好きですし、この季節よく撮影します。ドレープが重なったドレスのような美しさ。白系の花ならドレス感がよく出て「かわいい」と写すわけですが、ちょっと日がたつと傷がついて茶色くなってしまう。マクロな人にはタイミング命で複数個所撮影場所を持っていても、今日はハズレ、とあきらめる日のほうが多いのです。さらには色の濃いもの、赤が強いものはカメラには向かないんですよね。色の深みを出すには、露出をマイナスにしないといけないので絵全体が暗くなってしまいます。自分は明るい色合いが好きですので、どうしても赤がピンクに転んで嘘っぽくなってしまうのです。それで完成させられればいいんですが、椿・山茶花は葉の緑が近所にあるので色合いが合わないのです。もやもやしますね。

勢い冬の時期はテーブルフォトで花屋さん頼みみたいな状況になってしまうのはマクロ派の人にとって致し方のないところ。そんな時、ご近所に小さな子供動物園みたいなところがあると、動物でも撮りますか、という気分になるのです。

そんな気分から、久々に子供動物園に遊びに行きました。

ふらふらと歩いていきなりミーアキャットが居たので、のんびり観察。小さな動物園はお客様も少々でゆっくり観察していても誰にも咎められません。動物との距離も近いので焦点距離も稼ぐ必要がありません。
立ち上がって日の光を浴びていたミーアキャット。ちょっと画面の端に寄せて、露出を暗くすると、そこにいたのは自分のようなおじさんw
電車が行っちゃったとか、タクシー捕まらないなとか、逆に朝なら今日も会社行きたくないなとか、そんなキャプションを付けたくなる雰囲気ですよね。前に垂らした手とか、ちょっと膨らんだ下腹とか、親近感湧きまくりなだらしなさ。そんな風に見られてるとはご本人思ってもいないでしょうが、こちらは勝手に想いを寄せてますw

動物写真はメインじゃないけど、正直かわいいし、目線があるので表情を狙って撮る楽しさは人を撮るのと同じ。そして花と違って「動く」のでそれに対応しながら画面を臨機応変に作るのは、花の向きを見ながら画面構成していく際に、バリエーションの練習として役に立ちます。シャッター速度を上げて、使えるカメラの機能はフル活用して立ち向かうことで、脳味噌の違う部位を使うので、心や腕やいろいろなところが活性化します。富士フイルムのカメラで、AF-Cのトラッキングがどんなに優しく言っても「ほどほどっすよね(使えねーなとは言わないケド、歩留まり悪いよねくらい)」の状態だと、工夫するする。人間、頑張れば足りないところを知恵で補うんだな、と実感します。

小一時間動物園で小動物から馬・山羊などの大き目の動物も撮影して満足して帰りました。